外国人の長期滞在と家電製品について

Post date: 2020年8月1日

外国人駐在員の赴任など、外国から日本に長期滞在、居住する場合、賃貸物件内で家電製品の利用が必須になりますが、本国からの家電製品を持込むのは大変です。この記事では、日本の電圧、電気の周波数、家電の購入やリースについてご案内します。

日本の電圧について

日本の電圧は100Vで、海外の電圧は100V~240Vです。

電圧の高い海外の電気製品を日本で使用する際に、電圧を日本の100Vに合わせるためのアップトランス(昇圧)の「変圧器」が必要になります。 変圧器は日本国内の電気店などで購入可能ですが、値段が高く、1台あたり5,000~50,000円程かかります。

プラグの形状が違う場合、変換プラグも必要になります。

また、周波数は東日本50ヘルツ、西日本60ヘルツと地域によって異なり、日本製の電化製品でも、両方の地域で使える電化製品、性能が変わってしまうもの、使えないものがあります。

イメージ: 東京電力 サイトより

ラベルの表記 :

  • 50Hz 東日本で使用可
  • 60Hz 西日本で使用可
  • 50/60Hz 全国どこでも使用可

家電製品の本国からの持込は、輸送料、変圧機の値段、性能の劣化等を考慮すると、おすすめできるものではありません。 日本に長期で居住する外国人の方々には、下記のオプションがあります。

1. 日本で家電製品を購入

日本の電化製品は高性能ですが、欧米のものに比べ、サイズが小さいです。

例) 電子レンジ : オーブン機能は付いていますが、七面鳥一匹は入らない大きさです。

海外でも使える仕様として売られている日本製の電化製品には英語の取扱い説明書が付いていますが、一般的な電化製品には英語の説明書は付いておりません。使い方の難しい電化製品はよく確認した上で購入しましょう。

日本でも欧米の電化製品は購入可能です。

外国人が日本を離れる際に、使用していた電化製品を安く売りに出すケースも多く見られます。

SAYONARA Sale といい、外国人コミュニティの掲示板やインターネット上で購入者を募集します。

https://ja-jp.facebook.com/groups/TRF.sayonara/

http://classifieds.gaijinpot.com/index/index/search/tag%3Asayonara

2. 日本で家電製品をレンタルする

家具リースの専門会社から、赴任期間に合わせて家電をレンタルする方法があります。

外国人向けに欧米の生活スタイルに合わせた家具・家電をリースしている英語対応のリース会社があります。

下記の会社は、多岐に渡る電化製品を扱っており、性能や使い方の説明、設置まで英語で対応してくれます。テレビやDVDプレイヤー、掃除機等、生活に必要な家電が多彩に揃っています。

東日本エリア: 東京リースコーポレーション

西日本エリア: Life and Life 

3. 家電付の賃貸物件に入居する

外国人向けの高級賃貸住宅には、予め、次の家電が設置されているケースが多く見られます。

冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、オーブン、食器洗機

一般的に外国人になじみのある大型のものが設置されており、オーブンも大型で七面鳥や大きなピザも調理する事が可能です。 物件資料の設備欄に記載のあるものは、賃料に含まれております。

テレビ、DVDプレイヤー、掃除機、アイロン等は付いていないため、それらは別途リースするか、購入が必要になります。

4. 家具・家電付のサービスアパートに入居する

家具・家電・調理器具・食器・リネンに至るまで全て揃っているサービスアパートがありますが、家賃は割高になります。
長期滞在の外国人駐在員の方々には、赴任期間に合わせた家具・家電製品のリースをお薦めしております。

大型の家電製品を廃棄する場合、リサイクル法により、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、テレビの処分については料金がかかります。

ゴミの出し方 英語: Garbage Collection Rules in Tokyo