入居時の現況確認

Post date: 2020年9月10日


先日、都内の某マンションの一室で入居立会いが行われました。
弊社のお客様が入居する物件の現況確認が目的で、普段は専ら賃貸管理業務で事務所勤務の私も、借主である法人の代理として同席させていただきました。
 
この時の入居立会いは、借主側からは入居者ご本人とご子息と弊社、貸主側からはフロントマネジャー、メンテナンス担当者、そして、お客様に物件を紹介した仲介業者さんという大所帯で行われました。
必ずしもこのような大所帯での現況確認が毎回行われるというわけではなく、物件や貸主さんによっては、鍵の受け渡しだけで立会いによる現況確認は行わない、ということもなくはありません。そういった場合でも自分たちでしっかり現況確認をして記録に残しておくことが重要です。

さて、現況確認ですが、家具が搬入される前の何もない状態で行われ、玄関から始まり、キッチン、リビング、バスルーム、ベッドルームまで、一つ一つのお部屋を隈なく入念に確認して回りました。
クリーニングをしているので当然、綺麗です。
ですが、築年数が数十年という古めの物件だったこともあり、幅木の変色やフローリングの傷みなど、経年劣化による損耗も含めダメージがところどころ見受けられました。
そのようなダメージはその場でしっかりと現況確認シートに記録として書きとめ、更にデジタルカメラで撮影します。
入居時にこうしてしっかり記録に残しておくことが、いずれ退去する時のためにとても大事なのです。
なぜならば、縦しんば退去時にこのように入居時に既に存在していたダメージの原状回復費用を貸主から請求されたとしても、自分達がつけたダメージでないということをしっかり証明することができ、支払う義務のない請求から自分たちを守ることができるからです。
 
入居立会いの時に見落としていた損耗を見つけた場合、概ね1週間以内に追加で報告してデジタルカメラで記録を残しておきましょう。
この時の立会いでは、貸主側は頗る協力的で、メンテナンス担当者も立会いさせていたので、不具合があるとその場で確認してすぐに補修の手配をかけていました。 また、記録残しに大忙しな我々を横目に微笑みながら「そういった損耗は退去時に請求しないので大丈夫ですよ」と悠然と構えていました。
 
しかしながら当然このような貸主さんばかりではありません。
退去時に、身に覚えのない損耗・ダメージの原状回復費を請求されることのないよう、入居時のチェックはしっかりと!