福岡の四季と気候、季節ごとの過ごし方

外国から福岡市に駐在する外国人や、他県から福岡市に引っ越しされる方向けに、福岡市の気候についてまとめました。季節毎の衣服の準備等、参考にしていただければ幸いです。

福岡市は、四季における気候の変化が大きく、日本海側に面していながらも温暖な太平洋側気候に分類される気候です。夏季に降水量のピークがあり、冬季に少なくなっています。また玄界灘を流れる対馬海流（暖流）の影響で冬季は温暖です。

冬季は日照時間が少ないなど日本海側気候のような特徴もあります。年間を通じて比較的穏やかな気候に恵まれますが、5月から12月頃までの台風発生シーズンは嵐に見舞われるなど、天候が悪化します。

福岡の降水量と平均気温 (2019)

下記の表は福岡市の年間降水量と平均気温です。降水量は6月から7月の雨季（梅雨）の時期と、8月から9月の台風シーズンのピークで多くなっています。緯度が低い上に内湾に面しているため、夏季は昼夜問わず厳しい暑さとなり、湿った海風の影響で湿度も高めです。

福岡の平均気温と湿度 (2019)

ここ数年はこれらの過去の平均データとは違い、地球温暖化やヒートアイランド現象などにより、夏季は35℃を超えるような厳しい暑さに見舞われることもよくあり、エアコン無しで過ごすことは難しいでしょう。福岡市は日本の観測地点中ヒートアイランド現象が著しい都市であると同時に、湿った海風の影響で湿度も高く不快指数や暑さ指数が高くなるため、熱中症予防などの十分な注意と対策が必要です。

季節ごとの着衣例 (福岡市およびその周辺)

• 春（3月 - 5月）： コート、ジャケット、セーター
• 夏（6月 - 8月）： 薄手の着衣、半そで
• 秋（9月 - 11月）：春と同じ
• 冬（12月 - 2月）： ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋

来日に最良の時期は、桜の開花時期で心地よい4月から5月、および紅葉や快適な気候が楽しめる10月から11月です。7月から8月の期間は大変蒸し暑くなります。冬の時期は雪がほとんど降りませんが、年間数日程度気温が０℃以下になることもあります。

福岡の気候、季節ごとの過ごし方

福岡市は大都市であり、都市機能が発達しているため、ほとんどの人が公共交通機関、自転車や徒歩で動き回り、車社会と違って天気の影響を受けやすい環境にあります。

ここに気候の変化を乗り切るために参考となるいくつかの秘訣とコツをご紹介します。

■ 降雨対策:

出かける前にその日の天気予報を確認しましょう。もし外出先で雨に降られたら、近くのコンビニに駆け込めば、傘を買うことができます。傘はコンビニでは常に販売されています。

■ 暑さ対策:

福岡市の夏場はとても暑くなります。また福岡市はコンクリートジャングルのため、大都市圏で特有のヒートアイランド現象となり、さらに暑さが増します。 通勤の際は、勤め先の会社がクールビスの服装規定を取り入れているか確認するとよいでしょう。クールビズは日本政府が推進するゆったり型の服装ガイドラインで、ビジネスマンが夏季期間中快適に働くことを助けるものです。