沖縄の四季と気候、季節ごとの過ごし方

外国から沖縄に駐在する外国人や、他県から沖縄に引っ越しされる方向けに、沖縄の気候についてまとめました。季節毎の衣服の準備等、参考にしていただければ幸いです。
沖縄は亜熱帯気候に属する一年を通じて温暖な気候で、年平均気温は23℃前後です。天気は6月の梅雨明けから10月頃までは晴れの日が多く、冬には曇りや雨の日が多くなります。春は天気が周期的に変わり、梅雨に向け次第に蒸し暑くなってゆきます。夏は台風の通過数または接近数が非常に多く、一年間に7個程通過・度接近します。年間を通じて比較的穏やかな気候に恵まれますが、5月から12月頃までの台風発生シーズンに、台風が通過するときは嵐に見舞われるなど、天候が大変悪化します。
沖縄の降水量と平均気温 (2019)
下記の表は沖縄(那覇市)の年間降水量と平均気温です。降水量は5月から6月の雨季(梅雨)の時期と、8月から9月の台風シーズンのピークで多くなっております。
1年間の気温の変化を見ると、1月に最も低く、7月に最も高くなります。沖縄の気候の特徴は、なんと言っても最高気温と最低気温の差が少ないことと、冬の寒い時期でも最低気温は10度を下回ることはなく、冬にあまり寒くならないことが特徴と言えます。湿度は一年を通じて高く、月平均相対湿度は冬場でも70%弱、梅雨時期には80%以上に達します。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
降水量(mm) | 55.0 | 156.5 | 183.5 | 128 | 208.5 | 595.5 | 284 | 208 | 477.5 | 104.5 | 136 | 100.5 |
最高気温( °C) | 20.7 | 22.7 | 22.4 | 24.9 | 27.0 | 29.0 | 31.5 | 31.8 | 30.7 | 28.6 | 25.6 | 22.6 |
平均気温( °C) | 18.1 | 20.0 | 19.9 | 22.3 | 24.2 | 26.5 | 28.9 | 29.2 | 28.0 | 26.0 | 23.1 | 20.0 |
最低気温( °C) | 15.8 | 17.7 | 17.5 | 20.2 | 21.9 | 24.4 | 26.8 | 27.3 | 26.1 | 24.2 | 21.0 | 17.8 |

沖縄(那覇市)の平均気温と湿度 (2019)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温 ( °C) | 18.1 | 20.0 | 19.9 | 22.3 | 24.2 | 26.5 | 28.9 | 29.2 | 28.0 | 26.0 | 23.1 | 20.0 |
平均気温 ( °F) | 64.58 | 68.0 | 67.82 | 72.14 | 75.56 | 79.7 | 84.02 | 84.56 | 82.4 | 78.8 | 73.58 | 68.0 |
湿度 (%) | 67 | 79 | 70 | 78 | 74 | 89 | 84 | 83 | 82 | 75 | 70 | 73 |
夏の最高気温は 32 - 33°C程度で、35°Cを超える猛暑日になることはほとんどなく、本州(東北を除く)よりも低い。これは、沖縄本島は陸地面積が狭く、周りを海に囲まれていて、また、東京や大阪のような大都市が無く、ヒートアイランド現象が起こらないためである。 但し夏場はエアコン無しで過ごすことが困難で、また湿った海風の影響で湿度も高くなるため、熱中症予防などの十分な注意と対策が必要です。
季節ごとの着衣例 (沖縄県那覇市およびその周辺)
- 春(3月 - 5月): 薄手の着衣、半そで
- 夏(6月 - 8月): 半そで
- 秋(9月 - 11月):春と同じ
- 冬(12月 - 2月): ジャケット、セーター
来日するのに最良なのは、桜の開花時期で心地よい2月から入梅入り前の4月、および快適な気候が楽しめる10月から11月の時期。5月から6月は梅雨の時期でスコール的な大雨が多く、7月から9月の期間は大変蒸し暑くまた台風シーズンとなります。比較的温暖で観光客の少ない冬の時期もゆったり過ごせておすすめです。上記の季節ごとの着衣例が役立つことでしょう。
沖縄の気候、季節ごとの過ごし方
沖縄は都市機能が発達しているため、ほとんどの人々が公共交通機関や、自転車や、徒歩で動き回り、車社会と違って天気の影響を受けやすい環境にあります。
ここに気候の変化を乗り切るために参考となるいくつかの秘訣とコツをご紹介します。
■ 降雨対策:
沖縄は亜熱帯の気候に属し、晴天でも突如スコールのような短時間の雨が降ることが多いことと、天気予報が困難であまり当たらないため、傘を持ち歩かない人が多いようです。また通り過ぎれば強い日差しがもどり、すぐに乾くので雨宿りでしのげば大丈夫なことが多々あるようです。もし傘を持っていないときに雨に降られたら、近くのコンビニで購入できます。
■ 暑さ対策:
沖縄の夏場はとても蒸し暑くなります。 通勤の際は、勤め先の会社が"クールビズ"の服装規定を取り入れているかを確認するとよいでしょう。クールビズは日本政府が推進するゆったり型の服装ガイドラインで、ビジネスマンが夏季期間中快適に働くことを助けるものです。 この季節の沖縄では半袖開襟シャツ「かりゆし」など涼しげな装いで仕事をする姿がみられます。