外国人向け 日本での銀行口座の開設

Post date: 2020年8月28日

日本での銀行口座の開設は比較的簡単ではありますが、いくつかの書類を揃える準備が必要です。

銀行に行く前に、英語対応は可能か、口座開設はすぐにできるのか、必要書類は何か、など確認しましょう。

銀行窓口の営業日は、祝日や年末年始を除く月曜日から金曜日、営業時間は、一般的に9時から15時となっています。

口座の種類は、普通預金、当座預金、外国為替など、銀行により取り扱い項目が多少異なります。

一般的な口座の種類

・ 普通預金口座 (General deposit account)

・ 通常預金口座 (General savings)  
  ゆうちょ銀行が提供する口座で、普通預金口座より若干預金金利が高めです

・ 定期預金口座 (Time deposit account)
  高めの金利がつきますが、一定期間引き出すことはできません

・ 当座預金口座 (Current account)
  小切手を使用するための口座で、通常は商取引用で使われます

・ 外貨預金口座 (Foreign-denominated currency deposits, Foreign-currency term deposits )

主な日本の銀行

英語対応のある銀行、外貨貯金ができる銀行、オンラインで申し込みができる銀行など、銀行により様々なサービスがあります。

SMBC信託銀行プレスティア(英語対応)

This is the official logo for SMBC Prestia Bank.

SMBC信託銀行プレスティアでは、口座を開く際に印鑑ではなく署名での申し込みが可能です。テレホンバンキングまたはオンラインバンキングも対応あり。支店によっては英語を話すスタッフがいますので、事前に確認されることをおすすめします。なお、オンラインでは英語で口座開設ができます。

ソニー銀行(英語対応)

This is the offical logo for Sony Bank.

ソニー銀行は、英語のHPやアプリがあり、英語の場合はアプリから口座開設ができます。

新生銀行(英語対応)

This is the official logo for Shinsei Bank

新生銀行も英語のHPがあり、テレホンバンキングやオンラインバンキングも英語対応しています。口座開設もオンラインで可能です。

みずほ銀行

みずほ銀行は老舗の邦銀です。口座開設には日本語の読解力が必要です。オンラインバンキングなども日本語のみとなります。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は日本最大の銀行で、投資家と深いつながりをもつグローバルな銀行です。国際的な社歴をもち、英語を話せるスタッフがいる店舗もありますが、口座開設には日本語の読解力が必要です。預金の引出しに手数料がかからない時間帯があるため、留学生など特定の外国人に人気があります。

ゆうちょ銀行

This is the logo for the Japan Post Office bank also known as Yuucho.

日本語がわかるようであれば、ゆうちょ銀行で普通口座を開設するのもひとつの選択です。日本全国の郵便局で開設可能。支店によっては英語を話せるスタッフがいるかもしれませんが、手続きの書類はすべて日本語となります。

ゆうちょ銀行口座の主な利点は、外国からの送金を受け取る場合に手数料が無料であること。また、時間帯に関わらず、現金の引出し手数料は無料です。

日本における銀行口座の開設

口座開設に必要な書類

銀行によって必要な書類は異なることがありますので、事前にご確認ください。

1. パスポート(有効なビザを含む): 90日の滞在ビザのみで来日している場合は口座開設ができません。

2. 在留カード

3. マイナンバー入りの住民票(国外送金をする場合にはマイナンバーが必要です)

4. 現住所が明記されている公共料金の請求書

5. 勤務先の在籍証明書

6. 印鑑

ほとんどの日本の銀行で、口座開設時に印鑑が必要です。上記のように署名(サイン)で申込みが可能な銀行もありますが、印鑑は銀行口座開設以外にも使用する機会があるため、認印があると便利です。

認印(印鑑)は専門店で購入するのがよいでしょう。書類に押印する場合は、印影がぼけていたり薄すぎたりしないかを確認します。印鑑は通常は円筒形で、印面は丸い形状。上下がわかるように外側に溝が彫ってあり、上下さかさまに押印することがないように出来ています。

7. 納税者番号(出身国で発行されている場合)

その他必要なもの

結婚証明書 - 配偶者が別姓を持つ場合

口座開設手続き

口座開設には、窓口、郵送、インターネットの3つの方法があります。

口座開設時に入金する必要はありませんが、口座の種類によっては特定の残高を下回る場合に、口座維持料や月額手数料がかかる場合があります。

キャッシュカードは約1週間後に自宅住所に『本人限定受取郵便』で送付され、カードには、口座名義(カタカナもしくはローマ字)、3桁の銀行支店コード、7桁の口座番号が印字されています。

最近はネットバンキングを利用する人が多いため、通帳を作らないケースも増えてきています。

銀行や郵便局のATMは、通常英語で操作することが可能です。ATMで預金の引出しや預け入れ、通帳記帳、残高照会、他の口座への振込みなどを行えます。口座を持っていない銀行やコンビニのATMで手続きをする場合、手数料がかかることがあります。

公共料金や家賃などは、銀行口座から直接引き落とすことができます。日本では一般的な支払い方法で、銀行やコンビニに行く手間が省けて便利です。

銀行口座開設の手続きは、事前にどの銀行にするかを調べて必要書類を揃えておけば、スムーズに行くでしょう。言葉の心配がある場合には、日本語がわかる人に同伴してもらうことをおすすめします。