札幌の四季と気候、季節ごとの過ごし方

Post date: 2025年10月21日

外国から札幌市に駐在する外国人や、他県から札幌市に引っ越しされる方向けに、札幌市の気候についてまとめました。季節毎の衣服の準備等、参考にしていただければ幸いです。

札幌市は四季の変化に富み、季節の移ろいを楽しめる街です。夏季はさわやかで、冬季は積雪や寒冷を特徴としております。 春の始まりはやや遅いですが、4月から6月にかけては晴天の日が多く爽やかな緑に包まれ、6月下旬頃からは梅雨の影響を受けずに汗ばむほどの暑い日が現れます。

7月、8月は平均気温が20℃を超えて盛夏となりますが比較的爽やかです。9月に入ると秋雨前線による雨の季節を迎え、まれに台風の影響を受けて天気も大きく崩れ、雨量も多くなります。秋の足跡は早く、10月には0℃近くまで最低気温が下がり紅葉の季節を迎えると、下旬には初雪がみられます。11月には寒波が到来し気温が低下、降雪量も多くなり12月には根雪となります。

札幌の平均気温、降水量、湿度 (2024)

下記の表は札幌市の年間降水量と平均気温です。降水量は8月の秋雨の時期から、8月・9月の台風シーズンを経て、また北西の季節風が強くなる冬の始まりからは1月までが降雪のために多くなっています。

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量(mm) 153.5 117.0 67.5 34.5 40.0 38.0 144.0 102.5 74.5 160.0 134.0 54.5
最高気温(°C) 1.1 1.5 4.2 15.7 19.1 23.9 28.0 28.4 24.5 18.3 9.6 0.7
最低気温(°C) -4.9 -5.1 -2.7 6.5 9.8 15.1 20.1 21.7 15.7 9.0 2.0 -4.6
平均気温(°C) -1.8 -1.9 0.8 10.4 14.2 19.0 23.3 24.6 19.9 13.8 6.0 -1.9
平均気温(°F) 28.8 28.6 33.4 50.7 57.6 66.2 73.9 76.3 67.8 56.8 42.8 28.6
湿度 (%) 77 71 67 65 65 74 77 81 69 72 72 69

 

ここ数年はこれらの過去の平均データとは違い、最近は札幌市でも地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響が市内では指摘されております。 夏季においては、朝夕は冷涼ですが、日中は電子機器などのある室内やマンションの高層階などでは扇風機やエアコンの使用が望ましいです。 

季節ごとの着衣例 (札幌およびその周辺)

  • 春(3月 - 5月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
  • 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
  • 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
  • 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋

来日する最良の時期は桜の開花時期で心地よい4月から5月の時期および、梅雨の影響をあまり受けずに晴天が多く快適な気候が楽しめる6月から7月の時期です。 盛夏の7月から8月の期間も最高気温が25℃を超えることが少なく、東京より比較的過ごしやすいです。

冬の始まりは早く東京より1ヶ月早い服装が必要です。11月からは雪が降り始め、積雪も始まり、気温は0℃以下になることが多くあります。上記の季節ごとの着衣例が役立つことでしょう。

札幌の気候、季節ごとの過ごし方

札幌市は大都市であり、都市機能が発達しているため、ほとんどの人々が公共交通機関や、自転車や、徒歩で動き回り、車社会と違って天気の影響を受けやすい環境にあります。

ここに気候の変化を乗り切るために参考となるいくつかの秘訣とコツをご紹介します。

■ 降雨対策

外出前に天気予報を確認しましょう。もし雨に降られたときに傘がなかったら、近くのコンビニで購入できます。

■ 降雪対策

凍った道路や雪道での歩き方のコツ、スノーブーツや雪道仕様の冬靴などの選び方や滑り止めなどについては、札幌市推奨の情報サイトや対策グッズを売るお店などで情報収集可能です。

■ 暑さ対策

札幌市の夏場は気温が25℃を超えることが少ないのですが、市内では地球温暖化やヒートアイランド現象などの影響が指摘されます。通勤の際は、勤め先の会社がクールビズの服装規定を取り入れているかを確認するとよいでしょう。クールビスは日本政府が推進するゆったり型の服装ガイドラインで、ビジネスマンが夏季期間中快適に働くことを助けるものです。

■ 寒さ対策

気温が0℃以下の日が多くなる冬季はクールビスの冬季版としてのウォームビズが札幌市では励行されております。職場の環境に応じた寒さをしのぎやすい服装の励行や職場でできる寒さ対策により、暖房使用を控えながらも快適に過ごす取組が進められています。